【書評】『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』で幸せを感じる!

マーシー・シャイモフ著。三笠書房、2008年11月。原題は、『Happy for No Reason』。訳すとしたら、「わけもなく幸せ」とか「なんとなく幸せ、が幸せ」。訳は、脳科学者の茂木健一郎さん。

 

私の読書所要時間は、1時間半。

 

こんな人にオススメ

  • 潜在意識の力を味方につけたい人
  • ポジティブな考え方をしたい人
  • いつ、どこにいても幸せを感じていたい人

 

2008年当時、すごく話題になったと思います。タイトルが有名なので、気になってはいたんですが、だいぶ遅れて読みました。

 

でも、12年前に読んでいたら、内容がわからなかったんじゃないかなと思います。やっぱり、本は読みたくなったタイミングが読むべきタイミング。読んだ時に、理解したり感じたりすることが変化するのがいいところです。

 

毎日、幸せを「感じる」方法 

「幸せの国の百人」は、性別も、年齢も、育った環境も社会的地位位もいろいろです。(本書p33)

 

本文には、日々の中で、または立ち止まって、幸せを感じるためのヒントが、もうたくさん散りばめられています。

 

食事や瞑想、気功などとそれぞれの項目の紹介という感じもありますが、そのヒントは多岐に渡り、あなたがまだ試したことのないアイデアが見つかるかもしれません。

 

広く浅くで、何が一番重要かわからなかったけど、でも、確かに一日24時間のあいだじゅう、脳をポジティブにしていくことが大事なので、広く浅くにならざるを得ないとも思います。それにしても、とてもたくさんの「幸せを感じる方法」が書かれています。

 

私がやってみて気持ち良くて、毎日やりたいなと思ったのは、「いい気持ちになった時の気持ちを思い出して、それを味わう」というもの。それも、「30秒間浸り続ける」。

以下、本文より一部要約。

たくさんの讃辞よりも、たった一つの痛烈な批判ほうをいつまでも覚えているように、自分を苦しめる考えや経験に強く反応してしまう傾向は、心理学用語で「ネガティブ・バイアス(否定的偏向)」と呼ばれています。この生来の傾向を修正するためには、意識的にポジティブなものに注意を向けることが必要でしょう。(本書pp84〜85、p99)

 

人は、自分を苦しめる考えや経験に強く反応してしまうから、積極的、意識的にうれしい経験を積み重ねましょうという、この本のメッセージの一つです。

 

やり方は、簡単。
まず、うれしい経験をゲーム感覚で探してみます。ポジティブな考え、きれいなもの、おいしいもの、小さな成功、問題の解決など、何でもいいからちょっとでもいいことがあったら、見過ごさず、意識します。

 

そして、それを少し時間をとって味わってみるのです。ただ鑑賞するだけではなく、深く心に刻み、感じる。30秒くらい、その気持ちに浸ってみましょうとのことです。

 

幸せは、「今、ここ」に感じるもの

また、この本の中で、私が最も共感できたのは、大いなる宇宙に抱かれていると知ること、感じること。そして、その中で、大いなる目的…自分が他の人の役に立てることを見つけて、それを実行、遂行していくこと(またはその最中のことをいう)が、真の幸せにつながるのだと考えました。

 

幸せは、「今、ここ」に感じるもの。幸せとは、「今、ここ」に熱中すること、そして、生きていることに感謝することと同意義だと思います。

 

それから、著者は「自分自身が幸せであること」も、立派な社会貢献だと言います。
『食べて、祈って、恋をして』(『Eat,Pray,Love』(2006年))の著者エリザベス・ギルバートは言います。
「私が世界のためにできる一番の方法は、この幸せを、みんなに分けてあげることですから」

 

そういう風にして、「幸せの国の百人」は、世界を家族のように感じているそうです。大きな家族の一員だという気持ちから、いつでもどんなことでも人の役に立ちたいと考えているとのこと。

 

本当にたくさんの、毎日「幸せを感じる方法」を網羅した、なんとなくどころか、ものすごくハッピーな本でした。