【書評】『やりたいことを全部やる!時間術』を「かきくけこ」で始める!

臼井由妃。日経ビジネス文庫、2018年10月。「2006年11月にかんき出版から発行した『1週間は金曜から始めなさい』を文庫化にあたって改題、大幅に加筆修正、再編成したもの。」とあります。

 

私の読書所要時間は、約2時間。

 

こんな人にオススメ

  • 臼井さんのようなスーパーウーマンの考え方に触れたい人。
  • 自分の時間を有効に使う、時間の達人になりたい人。
  • 自分の目標を達成したい人。

 

この本を読んで、「やる気が出ないからと、後回しにするクセ」が治りそうな気がしました。と言いつつ、すぐには変われない「のんびり、気の向くまま」気質のままなんですが、とにかくこの本が前から気になっていて、実際読んでみてよかったです。

 

とりあえず動く

あなたは、「やりたいこと」を「全部」やっていますか?私は、「やりたいこと」がいっぱいあって、できれば「全部」やりたいと思っています。

 

でも、ついやるべきことを後回しにしたり、言い訳をしたりして、「とりあえず動く」ことができないタイプの人です。なので、この本は効きました。

 

著者は、病身の夫に代わり、30代で突如経営者となった女性。わからないことでも何でも、やらざるを得なくなった状況と立場に置かれた彼女自身の知恵と生き様がびっしり詰まっています。

 

私みたいな「のんびり、のんびり」タイプとは真逆で、合いはしないんですが(それは当然合わなくていいんですが)、「のんびり」の悪い点をズバッと指摘されて、うわべだけじゃなくて、自分の時間に対する意識を見直すことになった一冊です。

 

スーパーウーマン!の本当にやりたいことは?

経営者目線で語られるメール術や会議術は、既存のものとは異なります。でも、その考え方には、周りのいろんな人を想う気持ちや配慮があって、感嘆します。そして、やってみようという気持ちになるのです。

 

私は、臼井由妃さんの年齢を知らずに読み進めていたので、2時起床、19時就寝の話の時に、「還暦」とあった時には驚きました。

 

そんな彼女は、鏡の中の自分に向かって「できるできるできる」と3回唱える、など、ポジティブを作り出しているスーパーウーマン。ご自身の経験が書かれている部分は、失敗に至った意識なども織り込まれていて、説得力があります。

 

この本を読んで、自分の根底にある考えを問いただすきっかけになりました。「本当は何がしたいのか」があってこその時間術なんですよね。やっぱり、どうしたいのか、どうなりたいのかを、心の底からハッキリさせないと行動は伴いません。

早起きをして、どんなメリットを得たいのか?
早起きをして、何をしたいのか?
自分なりの指針がないと、形だけに終わります。

本書第6章より

 

時間の達人になれる呪文「かきくけこ」を覚えよう

そして、あとがきには、臼井さんから読者への素晴らしいプレゼント。「かきくけこ」の五文字に集約した著者のメッセージです。

 

「か」=簡単に、を意識する
「き」=興味の湧くほうを優先させる
「く」=グレー時間(思い悩んだりウンウンと迷っている時間)を減らす
「け」=決断は15分で下す
「こ」=行動する

 

それこそ簡単、唱えて思い出すだけで、誰でも時間の達人になれる呪文だそう。

 

経営者らしいスピード感のある文章で、練りに練られた文章ではないけど、それでも結果を残すところがいかにも彼女の生き方らしく、大変尊敬するところです。

 

「やりたいこと」を「全部やる」臼井由妃さんのエッセンスに触れられる一冊です。単なる時間術ではなく、自分だけの目的を持った時間術を作っていくヒントにいかがでしょうか。